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聴覚の才能

目の不自由な人は目以外の感覚が研ぎ澄まされて、特に聴覚は発達するようです。
音楽で、特にピアノは目の不自由な人に才能が開花するということがよくあって、
国際ピアノコンクールでグランプリに輝いた辻井伸行さんは一番よい例でしょう。

また先日テレビで見た番組で、磯村靖幸さんという人を紹介していたのですが
一度聴いた音楽を何の練習もしないで、いきなりピアノで弾けるという超人的な才能を持っています。
目は不自由ですが、聴覚だけで1万曲以上の曲を覚えているそうです。

もちろんクラシックのショパンの曲やシューベルト、あるいはテレビの主題歌
その他ありとあらゆる曲を一度聴いたら即座に弾いて、それもずっと覚えている。
これはサヴァン症候群といった特殊な能力を持つ人なのだそうです。
天才と呼ばれる人にも多い能力だそうです。

この人は目の不自由なことを全く意に介してないようにも見えます。
極端に言えば神経が耳に集中しているようにさえ見え、
ピアノを弾いているときの表情は、笑顔を絶やさず、とても幸せそうです。

もちろん、テレビで取り上げていたのはサヴァン症候群についての才能が主題でしたが、
少なくとも目の不自由なことも、聴覚が優れているひとつの原因ではないでしょうか。

ピアニスト辻井伸行

目の不自由な音楽家といえば、最近カーネギーホールで初のリサイタルを開いた、辻井伸行さんのことです。

辻井さんは生まれつき目が不自由ですが、アメリカで行われた、「ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール」で日本人で初めての優勝を果たしました。

日本人で初ということもさることながら、目の不自由な人がこのコンクールで優勝したのは例のないことだそうです。

もちろんいろんなマスコミにも取り上げられて、現在はとても有名ですが、目の不自由な人がここまで来るのには想像を絶するような大変な努力があったのでしょう。

しかし、ここまで来れば目が不自由な分、感性が研ぎ澄まされてあんなにすばらしい演奏が出来るのだと思います。

私はショパンが大好きで、ピアノの曲を聴くことがよくありますが、
辻井さんのピアノは何か心にずしんとくるような響きがあります。

カーネギーホールでの演奏はフォスターの金髪のジェニーをモチーフにして作曲した作品も演奏をして喝采を浴びたようです。

最近は目の不自由なピアニストとして世界的にも有名で、観客もスタンディングオベイションで熱い拍手を送っていたそうです。
目が不自由というハンディがあっても、日本人として世界に誇れるすばらしい音楽家だと思います。

私もささやかながら一人のファンとしてますますの活躍を祈っています。

レイチャールズ

目の不自由な人のミュージシャンは、レイチャールズが
世界的にもいちばん有名な人でしょう。

ジョージア・オン・マイマインドは今聞いても
グッとくるメロディーですし、
あの、黒人差別の時代にあれだけ人気を自分のものにした
レイチャールズはハンディなど物ともしない人だったのでしょう。

しかし、映画レイで描かれているレイの人物像は
すべてが成功というわけではなく、
挫折と苦悩にあふれた人生だったようです。

眼が不自由になった子供の時代、
目の不自由な人でも、自立できるようにと
厳しく育てた母親の愛情、音楽との出会い

事故による弟の死、
音楽で身を立てようと前向きに努力する姿、
しかし、自分の内面の苦悩を、クスリや愛人で癒そうとして
なかなかうまくいかない。

しかし、晩年はすべての苦悩が消えて、
そして、2004年に天に召されました。

ヒット曲は、アンチェイン・マイハート、愛さずにはいられない
ホワッダイセイ、メッサラウンドなど
一度は聞いたことがある曲が多いです

いずれにしても、黒人独特の魂からうたいあげる
すばらしいミュージシャンでした。

長谷川きよし

ミュージシャンで長谷川きよしという人がいます。
目が不自由ですが、ギターがやたらとうまいです。

最初に知ったのは、別れのサンバという曲で、
何だこのギターはと思ったのが最初の印象でした。

というのも、私、当時ギターを弾いて、弾き語りなどで、
ライブハウスなどで、たまに歌っていて、
プロのミュージシャンをめざしていたころでした。

もちろん、目の不自由な人とは全然知らず、夢にも思いませんでした。
それほど、彼のギターはうまかった、
というより衝撃的でした。

もちろん、当時、サンバとかボサノヴァなどは知りませんでしたので、
こんなギターの弾き方があるのか、とその時に知りました。

目が不自由な人が、これだけのギターが弾けるのかと思い、
私も、彼の曲をいろいろコピーしたのが良い思いでです。

それにしても、スティービーワンダーや、レイチャールズ
そして、ホセフェリシアーノなど、目の不自由な人なのに

すべての人が、歌も然ることながら、ギターやピアノ
皆それぞれ、超一流の腕をもっています。

人間というのは、何かを失えば、何かそれに優る別のものを得る。
まさにそんな気がします。
もちろん、努力も並大抵ではないと思います。
しかし、その努力するちからも、その人たちの能力かもしれません。

私はプロミュージシャンにはなれませんでしたが、いまでも、長谷川きよしの大ファンです。