ロービジョン

中途視覚障害者は人生の中途で目が不自由になった人のことで、
視力の極端に低いロービジョンといわれる障害も含みます。

実際は目の不自由な人の中で、このロービジョンといわれる人は7割ほどに達するといわれているそうです。
全く目が見えないわけではなくても、生活や仕事をする上のハンディは大きいです。

40歳を越えて目が不自由になる人が多いので、生活にも非常に影響があるようです。
精神的なダメージも大きく、そのあたりのケアも必要になるケースもあります。

目の不自由な人の就職について、ハローワークの取り組みがあります。
目の不自由な人にとって、職を得るのはいろいろな障害があります。

就労のお手伝いだけではなく、いろいろな問題の解決を図るように、
たとえば、障害者就業のための生活支援センターやあるいは眼科
地域障害者職業センターなどと連携して総合的な支援も出来る体制になっているようです。

パソコンを活用した仕事や生産現場やあるいは販売などいろいろな仕事に
対応できるように支援の輪が拡がっていけば、もっと視覚障害の人が
不自由なく生活できるようになると思います。

バリアフリーとユニバーサルデザイン

家を建てるときに最近の建築デザインの中にバリアフリーというのがあります。

たとえば、目の不自由な人が生活しやすいように、段差をなくしたり、手すりをつけたり

階段を少なくしたり、もちろん目の不自由な人に限らず、手足が不自由なお年寄りなどにも
やさしい住まいを提案する建築デザインの手法です。

目の不自由な人のためのバリアフリーは歩道の点字ブロックや音のなる信号機など
街の中にも溶け込んで普段は見落としがちですが、いろいろ見かけられます。

バリアは障壁で、フリーはそれを取り除く意味で、
目の障害や手足の不自由な人のための便利な道具としてあります。

これに似たもので、ユニバーサルデザインという言葉もよく耳にしますが、
日本ではよく混同して用いられているようです。

このユニバーサルデザインはもっと広い分野において使われる用語で、
一般の人、子供や高齢者、あるいは目の不自由な人、

あるいはいろいろな体の不自由な人などだれにでも利用可能なデザイン。
たとえば缶チューハイや缶ビールなどの点字。

牛乳パックのきり欠きとか、点字や音声の出る案内板など多岐に渡ります。

バリアフリーにしてもユニバーサルデザインにしても、
誰にでも不自由のないデザインとして、もっともっと工夫して
よりよい生活が出来るようになると良いです。

加齢黄斑変性の治療薬

目の不自由な人の中途視覚障害者の多くの人が加齢黄斑変性という目の病気によるものだそうで、
世界には現在1億2千万人の患者がいるといわれています。

夢の扉というテレビ番組で取り上げていたのですが、この加齢黄斑変性という目の病気に
新しい治療法を開発した、窪田良という眼科の医師が出演していました。

この加齢黄斑変性という目の病気は目のアルツハイマーともいわれているそうで、
近年増える傾向にあり、早ければ40代から発症することもあり、
最後は失明することになる病気です。

現在、決定的な治療法は確立していないのですが、これに光明を見いだしたのが
眼科の窪田医師で、それも手術とかいう方法ではなく、飲み薬で治療できるということです。

すでに治験の段階で、アメリカのベンチャー企業として立ち上げた会社で
研究されているということです。

この先生は目の不自由な人たちの光を取り戻してあげたいという強い意志を持って、
周りからの反対も押し切って、資金も底をつきかけた時やっと効果的な物質にたどりついたそうです。

もともと東京の虎ノ門病院に眼科医として勤務していたそうで、
そのときに加齢黄斑変性の症例にも何度も接し、何か効果的な薬はないかと思い、

いろいろ探したのですが、なかったので、自分がやるしかないと決意したそうです。
この薬で、人生の中途で目の不自由になる人が減ることを期待したいです。

聴覚の才能

目の不自由な人は目以外の感覚が研ぎ澄まされて、特に聴覚は発達するようです。
音楽で、特にピアノは目の不自由な人に才能が開花するということがよくあって、
国際ピアノコンクールでグランプリに輝いた辻井伸行さんは一番よい例でしょう。

また先日テレビで見た番組で、磯村靖幸さんという人を紹介していたのですが
一度聴いた音楽を何の練習もしないで、いきなりピアノで弾けるという超人的な才能を持っています。
目は不自由ですが、聴覚だけで1万曲以上の曲を覚えているそうです。

もちろんクラシックのショパンの曲やシューベルト、あるいはテレビの主題歌
その他ありとあらゆる曲を一度聴いたら即座に弾いて、それもずっと覚えている。
これはサヴァン症候群といった特殊な能力を持つ人なのだそうです。
天才と呼ばれる人にも多い能力だそうです。

この人は目の不自由なことを全く意に介してないようにも見えます。
極端に言えば神経が耳に集中しているようにさえ見え、
ピアノを弾いているときの表情は、笑顔を絶やさず、とても幸せそうです。

もちろん、テレビで取り上げていたのはサヴァン症候群についての才能が主題でしたが、
少なくとも目の不自由なことも、聴覚が優れているひとつの原因ではないでしょうか。

目の病気


目の不自由な人といっても、例えば、視力が極端に低いという人がいます。
視力を少しでも取り戻す方法としては、レーシックというのがあります。

レーシックは視力回復の手術で、専門的に扱う病院も多くあります。
近視の手術で、入院の必要は無いので日帰りでの手術だそうです。

視力が極端に低くて、生活に不自由されている人も相談されるのも良いかもしれません。
中途で視力を失う主な原因は、いくつかありますが、緑内障や糖尿病による網膜症、網膜色素変性症
が三大中途視覚障害の原因だそうです。

最近は加齢による加齢黄斑変性という目の病気が増えているそうです。
中途で目が不自由になると、精神的なダメージも大きいですし、
何よりも最初から目の不自由な人よりも生活に苦労することが多いです。

高齢化社会化していく日本では、加齢による目の病気が増えるのは仕方ないのでしょう。
糖尿病からくる目の病気もあるので、普段から健康に心がけるのは大事です。

そして、少しでも異常があれば病院に早めに行く習慣をつけることも大事かもしれません。
レーシックなど少しでも改善する方法もあります。

視覚障害者

目の不自由な人といっても、まったく見えない人、それから見えにくいあるいは非常に視力が弱い
という人の割合は、明らかに見えにくい、いわゆる弱視といわれる人のほうが圧倒的に多くて、

7割の人は目の不自由な人といっても少しは見えるという人たちです。
弱視の人、そしてまったく見えない人を合わせて、視覚障害者といいます。

そもそも弱視というのは、小児のころの視神経の発達が関係しているようです。
そもそも赤ちゃんは最初から目がよく見えるわけではなく、

最初の6ヶ月くらいは0.05くらいの低い視力で、そこから徐々に視神経が発達してきて、
だんだんと目が見えるようになるそうです。

しかし、小児の成長期に目の病気やケガなどによって、視神経の発育がうまくいかず
そのまま弱い視力のままになってしまうと、弱視ということになります。

そういう子供は物を見るときにくっつけるように見たり、斜めに見たりするのでわかるそうです。
自分の子供は目の発達は大丈夫か、よく観察している必要があります。

もし、自分の子供が弱視だと分かったら、早い治療が必要です。
そのまま放っておくと、大きくなってからはなかなか治りにくいからです。

子供の弱視は6歳くらいまでに治療をしないとあまり効果は期待できないといわれています。
目が不自由な子供は大人にも責任があるかもしれません。

ピアニスト辻井伸行

目の不自由な音楽家といえば、最近カーネギーホールで初のリサイタルを開いた、辻井伸行さんのことです。

辻井さんは生まれつき目が不自由ですが、アメリカで行われた、「ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール」で日本人で初めての優勝を果たしました。

日本人で初ということもさることながら、目の不自由な人がこのコンクールで優勝したのは例のないことだそうです。

もちろんいろんなマスコミにも取り上げられて、現在はとても有名ですが、目の不自由な人がここまで来るのには想像を絶するような大変な努力があったのでしょう。

しかし、ここまで来れば目が不自由な分、感性が研ぎ澄まされてあんなにすばらしい演奏が出来るのだと思います。

私はショパンが大好きで、ピアノの曲を聴くことがよくありますが、
辻井さんのピアノは何か心にずしんとくるような響きがあります。

カーネギーホールでの演奏はフォスターの金髪のジェニーをモチーフにして作曲した作品も演奏をして喝采を浴びたようです。

最近は目の不自由なピアニストとして世界的にも有名で、観客もスタンディングオベイションで熱い拍手を送っていたそうです。
目が不自由というハンディがあっても、日本人として世界に誇れるすばらしい音楽家だと思います。

私もささやかながら一人のファンとしてますますの活躍を祈っています。

盲導犬の裁判

盲導犬が犠牲になった事故で、トラック運転手に対して、盲導犬協会が提訴したそうです。

事故は2005年9月26日といいますから、もう2年以上前のことですが、
静岡県の吉田町の交差点で、70歳の目の不自由な男性が歩いていたところ、

右折してきたトラックに盲導犬と一緒にはねられたそうです。
目の不自由な男性は頭に重傷を負いましたが、次の日に意識がもどったそうです。

最初に発した言葉が、「サフィー、サフィー」と犬の名を呼んだそうです。

ほとんど無意識でも、盲導犬を気遣うほど、目の不自由な人には
大事な存在なのでしょう。

それでなくても、ほとんど一日中一緒にいる盲導犬には、
深い愛情を感じていたと思います。

まさに、目の不自由な人にとっては片腕をもぎ取られたような気持ちだと思います。
私も犬を飼っていて、大事にしていますからよくわかります。

もちろんこの裁判は盲導犬は普通の犬と違って、
道具としての盲導犬をだめにしたということで、
その訓練費とかそういうものに対しての損害賠償ということですが、

その盲導犬を失った悲しみはどれ程のものだったか、
多分、そのほうがその方にとっては大きかったのではないかと思います。

その盲導犬はラブラドルリトリバーの6歳で、即死だったそうです。
盲導犬は目の不自由な人にとっては、自分の分身といっても良いくらい
大事なパートナーですから、2度とこのようなことが起こらないように
祈りたいと思います。

目の不自由な人


目の不自由な人の中には弱視といわれる人もおられます。
弱視は、日常生活する上で、不便な事もあります。
治療できるものなら、もちろんするべきですが、
治療できるかどうか、原因にもよるようです。

物を見るのに、子供は生まれてすぐ見えるのではなくて、
実際に物を見ることによって目も成長し、
6歳くらいになると大人と同じように見えるようになるそうです。

そして、何かこの期間の目の異常(例えば斜視、遠視、白内障 など)により
物を見ることがうまくできないと視力が正常に育たないことがあります。
その状態を弱視といいます。

先天性の白内障などの場合、治療は難しいようです。

もう一つの原因による弱視は、視力の発達する3歳頃までの幼児期に
斜視とか強度の屈折異常(遠視・近視・乱視)があると、
ちゃんと見えていない目からの情報は制限され、正常な目だけで見るようになり
視力が上がらないようになるものです。

このような場合は、視力の改善が望めるそうです。
治療は低年齢であればあるほど、良い結果が期待できます。
一般的に、8〜10歳程度で視力の発達は止まると考えられていますので、
個人差はあるようですが、早ければ、改善も望めるようです

実際の治療は、眼鏡による屈折矯正が一般的で、
眼鏡で矯正して網膜にピントをきちんと合わせて、機能の発達を
促進するということです。
片方の目のみが視力が悪い時は、良い方の目をアイパッチと呼ばれる
もので塞いで、悪い方の目の発達を促すようです。

それから、最近、近視の治療にレーシック手術という技術が
使われます。
もしレーシックについて詳しくお知りになりたければ
こちらもご覧ください。

盲導犬

朝日ニュースターの「よみがえれ日本」という番組があります。
ユニバーサルデザインについて、日本の現状を伝える番組ですが、

今日のテーマは、盲導犬についてでした。
去年、10月に日本盲導犬総合センターが、富士宮市にできたそうです。

目の不自由な人のための、盲導犬の訓練
盲導犬用の犬の繁殖から、もうう同権を引退した、
犬の老後の面倒を見る施設など、すばらしい施設のようです。

現在、目の不自由な人で、盲導犬を希望して待っている人は
120名ほどいるそうです。

実際に、去年、待っている目の不自由な人に盲導犬が支給されたのは、
60名ほどだそうです。

年間120頭ほど、盲導犬として目の不自由な人に貸与されるそうなのですが、
半分ほどは、以前から盲導犬を使っていた人に優先で貸与されるそうで、
今申し込んでも、2〜3年くらいは待たなければならないようです。

盲導犬は、1才くらいから訓練を始めるそうで、
1才になるまでは、ボランティアの人に預かってもらうそうで
そんなボランティアも一般に募集しているそうです。

パピーウォーカーと呼ぶそうですが、
もし関心がある方は、日本盲導犬協会のホームページをご覧ください。

盲導犬を連れている、目の不自由な人を見かけたときは
盲導犬にかまわないようにするのが、一番良いそうです。
決して声をかけたりしないで、暖かく無視してくださいということでした。